やまけん

認定事業再生士(CTP)
キャッシュフローコーチ
2003年会計事務所を中心とした総合コンサルティングファーム、株式会社東海経営を設立。主に中小企業の財務を中心としたコンサルティング業務に従事し、数十件に及ぶ中小企業の事業再生に取り組んできた。
 また、最近では会社経営の中心でもあるキャッシュフローコーチとして、社外取締役の立場で経営者のサポートをしている。

記事一覧(8)

セールスはこれを意識しています

8月の後半から9月の半ばまで、仙台から東京、大阪、福岡でセミナーを開催してきました。会計事務所向けですが、セミナーを開催して、そのあとに講座を「売る」セールスにつなげています。この「セールスをすること」は経営上での最優先の行動ですからね。ところで、あなたは、セールスをする時に何を意識していますか?ぼくは、セールスをしているときに、頭でこんなことを意識しています。トークとオファー。人は、商品力だけでは物は買いません。商品力プラス感情で物を買います。自分の価値観に基づいて物を買います。だから、ものを買ってもらうためには、売るべきは「商品」ではないですね。「得られる幸せな未来の臨場感」を感じて買ってもらうということです。マーケティングの世界では、「ドリルを売るには穴を売れ」という言葉がありますが、それと同じです。「臨場感」は、通常、過去の体験から感じることですが、未体験の世界であっても「臨場感」が上がれば現実と認識します。脳は、身体を現実に合わせるので、臨場感が高まれば、自然に買ってもらえるようになるという理屈。ただこれがわかっていても難しい。相手の言語空間を支配することが必要だから。 最後に セミナーの案内です 1年で儲かる会社に生まれ変わる「経営数字の見極め方」セミナー 詳細は、こちら

トッププロでも感じていること!

いつもと違う事をやりはじめたとき、不安になることがありませんか?本当にこれでいいのかどうか。承認してくれる人はいません。自分自身への問いかけの連続。「ほんのちょっとしたフォームの修正。ミリ単位の修正。自分のフォームを修正する時は不安になる。ほんのちょっとした修正でも不安になる。」これは、トッププロでも感じること。スピードスケートの高木美穂さんの言葉です。経営も一緒。同じ事業を続けていると安心する。変わらないことが安心するのかもしれない。人間は無意識に変化を恐れている。新たな事業に挑戦しようとするときの不安。新たな商品を売り出すときの不安。新たな場所で事業をする時の不安。事業をしていて、事業での不安がなくなることはありません。問題が解決しても、新たな問題が起こるはず。哲学的な表現をすれば、「そのものがなくならない限り、問題はなくならない」ということです。例えば、会社経営での悩みならば、会社自体がなくなれば、会社経営の問題はなくなります。そして、また新たなところに問題を見つけます。「事業は一人で成功することが一番難しい。」と福島正伸先生は言います。新たな取り組みへの不安を軽くしたいのならば、一人で取組むのではなく、仲間と一緒に取り組めばいい。それが、身内でも、社内の人でも、社外の人でも、誰でも良い。これが、不安の軽減の方法。経営者が本音で話ができる環境があればいいと思う。

視点を変えるだけでいい

全てのことにおいて全てのタイミングで全ての人に接する時上手くいかない人は、相手の問題点を探す上手くいく人は、自分に原因を探す上手くいかない人は、できない理由を探す上手くいく人は、できることを探す上手くいかない人は、「はいわかりました、でも・・」が口癖上手くいく人は、「はいわかりました、その上で・・」が口癖上手くいかない人は、一人で思い悩む上手くいく人は、みんなに相談する上手くいかない人は、いつも話している上手くいく人は、いつも話を聞いている上手くいかない人は、過去を話す上手くいく人は、未来を語る上手くいかない人は、相手の言葉を気にする上手くいく人は、自分の言葉を大切にする上手くいかない人は、居心地のいいところにいる理由を探している上手くいく人は、居心地のいいところから抜け出そうと思っている結局、能力や経験が一番大切ではないと思う・・だから、自分ができないと責めなくてもいい自分の考え方を変えなくていいほんの少し視点を変えるだけでいい俯瞰できると全体が見えてくる視点を変えるだけで見えてくることが変わるほんの少し視点を変えるだけで世界が変わるだから、上手くいくか、上手くいかないかに大きな差はない

会社が楽しいのではない!

多くの会社に訪問して感じることがあります。うちの会社は楽しい。うちの会社は、毎日出勤することも苦痛。こんな両極端な話をよく聞きます。こういった人たちは、感情と思考が整理できていません。もともと楽しい職場はありませんし、出勤することが苦痛の会社もありません。場所自体が楽しいのではなく、苦しいのではなく、誰と過ごすかです。楽しい仲間といるから楽しく過ごせるのです。だから、会社は楽しいと感じるのです。嫌な人と口をきかず、自分の思い込みだけで相手を悪者にしている、だから、会社が楽しくないのです。会社のせい、社長のせい、上司のせい、部下のせい、相手のせい、・・・これを思い込みと思っていない人も多いです。いいえ、思い込みでなくて、いやいや、うちの会社は本当に上司がダメで・・・いや、本当に社長の考え方がおかしくて・・・全く部下が、仕事をしてなくて・・・こう思う方もたくさんいるでしょう。しかし、こんな感情を変えたい人もいるでしょう。でも、一人では変えにくいし、変えたくないという気持ちが優先してしまいす。もともと人間は、自己重要感が高いですから、自分が傷つくのは嫌だし、自己肯定感が低いと、相手から指摘されるとイライラしてしまうものです。そして、人間は放っておくと、思考はマイナスになります。だから、自分にも問題があると思っていたとしても、相手に問題があるとしたくなってしまいます。そもそも、人間は、全てのことを言葉に置き換えています。このことを本当に理解すると、面白いことが起こってきます。ピンときた方は、ご質問を!

根拠のない自信

あまり、政治や宗教の事を書くことはしないのが信条ですが、今日は、一言だけ。「6万5千軒」衆議院選挙からもうすぐ1週間が経ちます。友人が辛くも当選することが出来ました。前回の衆議院選挙から3年弱。落選した次の日から先の見えない戦いが始まりました。小沢一郎氏は、3万軒の個別訪問をすれば、会に入れてやると田中角栄氏から言われ、とにかく3万軒を訪問したそうです。友人は、その言葉を聞き、この3年弱で、6万5千軒の個別訪問。しかし、多分どれだけ個別訪問をしたところで、「根拠のある自信」など生まれてくるはずありません。中学では、一流だった野球選手が、高校野球を始めると、すごい奴がいっぱいいることを目の当たりにします。これだけ練習したので大丈夫という、根拠のある思っている自信がぐらついてしまいます。すごい奴が現れるとつらくなる。結果がダメだとつらくなる。思うとおりに行かないとつらくなる。その思いは、他人と比べているうちは消せません。企業経営も同じだと思う。どれだけ戦略を練って挑んだところで、どれだけ準備をして臨んだところで、うまくいっている会社の真似をしても、ダメな時はダメ。企業経営にウルトラCは存在しない。どれだけ、まわったから、どれだけ、人と会ったから、どれだけ、経験したから、「根拠のある自信」など生まれません。ただ、6万5千軒を訪問したという事実。これは、訪問した人にしかわからない世界が見えるはずです。この事実があれば、いい結果であっても、悪い結果であっても、結果を受け止められる。これが「根拠のない自信」かもしれない。と僕はそう思う。人生も会社経営も今日1日の積み重ね。